支え合い<SATO>

老老介護の両親、父は母を献身的に世話していた
何年か前、父は足が痺れて急に入院した
自宅に母が一人残された
わたしにはなにも知らせがなくて
数日たってから、ケアマネさんの知らせでかけつけると
ご近所の方、地元の父母のご友人たちが泊まりがけで
当番で母の面倒をみてくださっていた
病院へ面会に行くのにも車を出してくれて
なんてあったかいんだろうって
伊豆山はそういうところだった

熱海が嫌いで十八で出て行ったのだけれど
ここで役に立ちたいと思った

その時車を出して下さった方は、ここ数年で運転できなくなっている
八十、九十代を、七十代の方がささえていた
その人たちが八十、九十になったら、次は自分が支えたい
自然にそう思えました
熱海までの運転もがんばります

帰りたいお年寄りは一人でも戻ってほしい
心から願います

2024年08月03日|声:被災者の声