NEW 住民が望む公園とは?
熱海市の計画では、逢初川沿いに3カ所の公園が整備されることになっている。上流部に1つ、中流部に2つ造られる予定だ。しかし発災から4年以上が経ち、復興事業の終了を来年度末に控えた今に至っても、まだ住民の中から、
「公園は必要なのか?」、「3つも要らないのではないか?」、「そんな上の方に造っても誰も行かない。」、「公園にこだわる必要はないのではないか。」というような否定的な声があがる。
なぜこの期に及んでこんな意見が出てくるのだろうか。最初に全ての被災者と住民の意見をしっかり聞き、住民の中でも議論して、町づくりの計画を立てていたらこんなことにはならなかったのではないか。被災者の意見を聞かず、住民の意見の中から自分たちに都合のいい意見だけを聞き、市として造りたいものだけ造る。最初から一貫してハード面では市の思惑通りのものだけを整備する方針を貫いてきた。
以前被災者の有志で、計画の変更について提言書を出した時に熱海市長は、
「一部の被災者が言っているだけだから。」
と門前払いをするような対応をした。何があっても自分の計画は変えないという強い意志を感じた。市長にとっては、被災者である住民、再びそこに戻ってくるであろう住民の声よりも、自分の計画が何よりも大事なのだと感じた。
一体、誰のための復興なのか? 誰のためのまちづくりなのか?
今までずっと思っていたことである。
公園についてはワークショップを3回開催している。延べで言っても20数名しか参加していない。最初から熱海市の思惑通りに進められ、「伊豆山に必要なものは何か」、「どうやって配置するのか」、「それは持続可能な施設か」、3カ所
の候補地の場所すら教えられずに進められた。そもそも伊豆山に必要なものを、なぜ元警戒区域内に詰め込まなければならないのか。どうせ壊れたのだから、好きに使おうということなのか。ひとりでも多くの人が帰れるようにと言ったのは何だったのか。余りにも被災者を馬鹿にしている。
これからでも遅くない。今からでも住民で議論するべきだ。本当に公園は必要なのか。造るのならばどんな公園にするべきなのか。場所はそこでいいのか。
なぜなら住民は、住民のための公園を求めているのだから。市長の思い通りのものではなく、熱海市の都合でもなく、住民が必要とするものをぜひ作って欲しいと思う。町は住民のものであって、行政の思い通りにしていいものではない。