記者さんへ<SATO>

 この秋の異動で、発災時から熱海を担当されていた記者さんはおられなくなったようです。署名記事ですからね、直接お話したことなくても、皆さんの記事はお名前と一緒に記憶しております。私の人生の一部を発信された、そういうご縁のあった方達です。 
 3年間、月命日に三脚をかついで伊豆山を登ってこられた方は広島に転勤されました。良い記事ばかりでした。被災者の心に寄り添う叙情的な表現を、重要な課題に上手につなげておられました。ずっと伊豆山に関わってこられた蓄積は惜しく残念ですし、最後まで伴走して、判決のニュースも書いていただけるとおもっていました。これからも健康でご活躍をされることを願っています。
 取材を受けてマスコミへの認識がかわりました。記者さんの多くは若く、賢く純粋で熱い。本気で世の中を良くしようと頑張っておられる。 「被告の発言」が原告に忖度しないで発信されたニュースが2つありました。その中の短いフレーズから裁判進行の実態が推測され、疑義を持つ私の背中を押しました。人生を変えたきっかけの一つです。原告にとっては一見デメリットな事実でも、公平な発信は大切なのではないでしょうか。 「私たちの味方になってください」これは正義ではないので、私は言いません。これからも公正中立に、何者にも忖度せず、事実を深く振り下げてください。

2024年10月06日|声:被災者の声